Play

[60] 文士の家


“文士”は韓国語で“ソンビ”。 忠と孝を尽くし、原則を守りつつも正しい行いのためには死をも恐れない強靭な気概、権力や財物を貪らず、学問の修得を怠らない人・・・。 朝鮮時代の“ソンビ”とは、まさにこのような人々を意味します。 科挙に合格しても官僚にはならず、継続して学問に精進する人を“ソンビ”と呼びました。


この家屋は、朝鮮時代の“ソンビ”が暮らしていた家をそのまま再現したもので、学問に精進するソンビの家屋らしく、家の中心であるロの字型の母屋の真ん中にサランチェが位置し、サランチェと離れが2階建てという独特な造りになっています。 また、サランチェの横には、自然を友として暫し休息を取ることができるように東屋のある池が設けられ、池を通り過ぎた敷地の一番奥には、先祖の位牌を祀る祠堂が造られています。 規模が大きくて華やかな両班の屋敷とは違い、学問に精進できるよう設計されたシンプルで素朴な“ソンビ”の家。朝鮮時代のソンビ精神を一度ご覧ください。