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[55] ソナンダンの五色布

朝鮮時代、村の入り口や峠に立っている老樹には、青・赤・黄・白・黒の五色布がなびいており、このような木を“ソナンダン”と呼びました。 ソナンダンは、村の守護神である“ソナン”を祀る一種の村社です。韓国の先人たちは、このソナンダンの前を通る際に石を三つ奉げて願い事をすると、願いが叶うと信じていました。


また、木に結ばれている五色布は、東西南北と中央から押し寄せる悪霊や災いを払うという意味が込められています。 朝鮮時代の人々は、村に安泰をもたらす“ソナンダン”をとても神聖な場所とし、元旦を迎えると村人が集まって祭祀を執り行ったりしたそうです。