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[31] 中部地方の民家

この家は、忠清南道公州市新豊面双垈里にあった民家を復元したものです。 中部地方特有の「ㅁ」字型の家屋で、母屋の大廳(アンダチョン)、客間のマル(サランマル)、縁側のマル(トェマル)がバランスよく備わっています。 門の入口には内壁が仕切り壁として設けられており、「内」と「外」の区別という伝統的な概念を反映した構造になっています。


「マル」とは、木の板を平らに敷いて、人が座ったり歩いたりできるようにした空間のことを指します。 記録によると、三国時代以前から使用されていたとされています。もともとは倉庫に主に用いられていましたが、次第に住宅にも設置されるようになりました。 用途に応じて、マルにはさまざまな名称があります。 例えば、よく知られている「テチョンマル)は、本来「テチョン」と呼ばれ、母屋の安房と向かいの部屋、または客間の間にある比較的大きな空間のことを指します。 これは主に上流階級の家に見られる構造です。