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[10] 孝子門

孝子門は、両親を一際大切にする孝行者に国から下賜される門です。 その孝心を広く世間に知らしめるために、その多くが、人通りの多い道や村の入り口に建てられました。 現在説明中の孝子門の名前は“百原門”で、親孝行は人間のあらゆる生活の根源になる、という意味が込められています。


この孝子門の主人公は、朝鮮時代末期の孝行者「イ・ドッキュ」です。 早くに父親を亡くし、母親と二人で暮らしていたイ・ドッキュは、母親が病気で倒れると、真冬に氷を割って鯉を捕り、また、自分の太ももの肉を切り取って母親の命を救ったそうです。 イ・ドッキュのこのような孝行は世間に伝わり、1904年、 国は“百原門”を建てて彼の孝心を称えたそうです。