こちらにご覧いただいている家は、韓国の全羅南道・霊光郡・入谷里(イプコクリ)から移築・復元された南部地方の農家です。
まずは母屋をご紹介しましょう。
この母屋は南部地域でよく見られる「一字型」の小さな家で、部屋の前には縁側がついているという、非常にシンプルで実用的な構造になっています。
次に、こちらのサランチェをご覧ください。
大きな部屋が二つ、さらに牛小屋と納屋も備わっている複層構造の建物です。
全体の構成を見ると、中部地方の農家とは少し異なる独特な特徴を持っています。
そして、ぜひ裏庭にも目を向けてみてください。
たくさんの壺が並んでいますね。これらの壺が置かれている石の台を「ジャンドクデ」と呼びます。ここでは、一年を通して食べられるさまざまな食材が保存されています。
よく知られているコチュジャン(唐辛子味噌)やテンジャン(大豆味噌)などの伝統的な調味料も、この壺で保存されています。