現在は、罪を犯すと刑務所に収監されますよね。朝鮮時代には、罪人たちを収容していた獄舎がありました。
獄舎は、官庁の一番奥に位置し、高い塀で囲まれており、入り口には昼夜を問わず番人がいました。
罪人たちは、罪の重さに応じて振り分けて獄舎に入れられ、殺人や謀反罪といった重犯罪を犯した罪人たちは、獄中でも首枷や足枷が課せられる等の重い刑罰を受けました。
首枷とは、罪人に被せた刑具の一つで、厚くて長い板の端の方に丸い穴をあけて罪人の首にはめる刑具です。
足枷とは、二枚の長い板に足首大の穴をあけ、罪人の両足にはめて鍵をかけるという恐ろしい刑具でした。
府使の侍妾になることを拒み、四六時中イ・モンニョンの帰りだけを待っていたチュンヒャンも、このような獄舎に入れられていたそうです。
どんなに怖くて辛かったことでしょう。一番奥の獄舎は、皆さまが実際に牢に閉じ込められて罪人体験ができるようになっています。チュンヒャンのように一度、首枷や足枷をつけてみましょう。